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【ズーム東北】岩手発 皇后さまの御歌碑 遠野市民の熱意で実現

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【ズーム東北】
岩手発 皇后さまの御歌碑 遠野市民の熱意で実現

「皇后陛下御歌碑」(岩手県遠野市提供) 「皇后陛下御歌碑」(岩手県遠野市提供)

 「あえりあ遠野近くを流れるせせらぎがあります。来内(らいない)川です。皇后さまは夜の静けさの中でせせらぎの音を聞かれたと思います。遠野をよく表現されていると感心しました」。こう話すのはカクタ設計の角田幸四郎会長(88)。

 当時、現職の遠野市議だった菊池民弥氏(79)は「遠野を思って詠んでいただいたお歌をただ埋もれさせたくなかった」と、26年9月定例市議会の一般質問で、お歌を後世に伝えるものをつくる考えはないかと市の考えをただした。

 「まだ時期尚早かなという感じでした」と菊池氏は当時を振り返る。しかし、天皇陛下が28年7月に譲位の考えを示されたことで、建立の機運が一気に盛り上がり、市民と市内の企業・団体からの協賛金で御歌碑を5周年をめどに建立しようと、市民有志の実行委員会が同年8月に発足した。角田氏が会長、菊池氏が事務局長に就任。29年9月から800万円を目標に市民は1世帯1口1000円、市内の企業・団体は1万円以上を目安に協賛金を募ったところ、年内に全世帯数のほぼ6割に当たる6130世帯と157の企業・団体から予想を上回る約881万円が集まった。

 ◆宮内庁からの許可

 だが、御歌碑建立にはハードルがもう一つあった。

 歌碑に「遠野」の題字を刻む許可を宮内庁から取り付けることだった。当初、宮内庁は「題字を入れたものは全国にもほとんど例がない」と難色を示していたからだ。ここで市が動いた。

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