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【高校野球北神奈川大会】大師3年・寒河江翔投手 高いマウンド、自分の投球取り戻せず

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【高校野球北神奈川大会】
大師3年・寒河江翔投手 高いマウンド、自分の投球取り戻せず

第100回全国高校野球選手権北神奈川大会開幕戦、日大高-大師。大師の先発・寒河江は七回途中9失点で降板。自責点は3点だったが、味方のエラーも絡み大量点を許した=8日、横浜市中区の横浜スタジアム 第100回全国高校野球選手権北神奈川大会開幕戦、日大高-大師。大師の先発・寒河江は七回途中9失点で降板。自責点は3点だったが、味方のエラーも絡み大量点を許した=8日、横浜市中区の横浜スタジアム

 「調子は悪くなかったが…」。開幕戦の騒然とした雰囲気のなか、最後まで自分の投球を取り戻せなかった。

 昨夏4強の日大高打線に初回からつかまった。2つのエラーも絡んでの3失点。多くの観衆が見守る横浜スタジアムでの開幕戦で、味方も浮き足立っていた。エースとして試合の主導権を取り戻そうと必死に腕を振ったが、日大高打線を止められなかった。七回途中、9失点で降板。その直後、コールド負けで早すぎる夏の終わりが訪れた。

 好投手がそろう大師の中でも、早い段階から実力を認められた。1年時から背番号をもらい、2年半の間、マウンドに上がり続けてきた。最後の夏は満を持しての背番号1。誰の目にも順風満帆な高校野球人生に見えるが、今春、最大の試練が訪れた。

 ストライクが入らなくなるほど調子を崩した。本来の投球を取り戻せず、一時はエースナンバーを後輩に献上する事態に。だが、エースナンバーへの執着心が自らを奮い立たせた。

 「投手陣の中で一番、練習するのがエース。姿勢で存在を示したい」と、練習量を大幅に増やした。多いときには1日500球を投げ込んだ。ボールを投げ込めば投げ込むほど、背番号の「1」に対する思いが強くなっていくように感じた。次第に復調して、背中にはエースナンバーが舞い戻ってきた。

 開幕戦では横浜スタジアムの高いマウンドに苦しんだ。だが、それを言い訳にするつもりはない。不完全燃焼の感は否めないが、大学でも投手として野球を続ける予定だ。夏の悔しさを胸に次のステージに進む。