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【高校野球埼玉大会】越生3年・平原美空(みく)主将 派遣制度活用、2週間で絆強める

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【高校野球埼玉大会】
越生3年・平原美空(みく)主将 派遣制度活用、2週間で絆強める

 「応援に駆けつけてくれた仲間のためにも勝つ」。初回の10失点が最後まで響き、七回コールド負けを喫したが、初回の途中から登板し、最後までこの一心でマウンドに立ち続けた。最後の投球になった七回は得意のスライダーで、6個目の三振を奪うと、小さくガッツポーズをみせた。

 越生野球部員は4人。昨年までは他校との連合チームで出場していたが、今年は100回記念大会のため、他校は単独出場の道を選び、越生単独での出場が危ぶまれていた。だが、岩崎望監督は他校に野球部員を派遣してもらう制度の活用を提案し、部員も派遣を受け入れることにした。

 とはいえ、不安もあった。制度活用が決まり、派遣元の武蔵越生の部員たちと初戦までに練習できたのはわずか2週間。即席のチームだった。試合後、記者団に、「必ず白星を挙げるという思いで一致団結できた。自己評価は満点です」と気丈に振る舞った。だが、記者団が離れると、駆けつけてくれた仲間に悔し涙を見せた。

 「全力でやり切った。でも、勝ちたかったな…」 (竹之内秀介)