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西日本豪雨で山梨県、「水位周知河川」追加を検討 市町村へ迅速な判断

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西日本豪雨で山梨県、「水位周知河川」追加を検討 市町村へ迅速な判断

 県は9日、死者100人を超え、平成で最悪の水害となった西日本豪雨を受けて、現在の8河川から18河川にする計画の「水位周知河川」について、対象数をさらに増やす方向で検討に入った。河川氾濫に至る水位情報をいち早く県民や市町村に伝え、人的被害を最小限に抑えたい考えだ。

 県治水課によると、富士川水系で国が管理する笛吹川と釜無川の支流10河川を県が管理している。このうち、荒川と塩川は災害時の影響が大きいとして、「洪水予報河川」に指定。そのほかの8河川は「水位周知河川」としている。

 県は水位周知河川に水位計を設置。「(市町村への)通報水位」「特別警戒水位」「危険水位」など3~4段階で状況を把握。

 市町村は、これらの情報を避難指示・勧告の判断材料にしている。このため、大雨の際に県は数十分ごとに伝える仕組みを作っている。

 平成27年9月、茨城など各地に甚大な被害を及ぼした東日本の大雨などを受け、県は今年4月、河川防災の計画を策定。従来の8河川に加えて、笛吹川支流の日川、釜無川支流の御勅使(みだい)川など10河川も指定することになった。

 しかし、西日本豪雨を重く受け止め、「水位周知河川をさらに増やすことを検討したい」(幹部)としている。水位周知河川で基準の水位を超えるなどした場合、県は各地域の建設事務所を通じ、市町村長に直接、電話で警戒を呼びかける「ホットライン」を運用するとしている。