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【栃木この人】ダンスセンターApas代表・金谷静香さん(38) 子供たちが夢持てる場を

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【栃木この人】
ダンスセンターApas代表・金谷静香さん(38) 子供たちが夢持てる場を

 ダンスを通して、夢を実現するパワーを若い人たちに伝えていきたい-。東京を中心に活動してきたが、出身地の宇都宮の子供たちの可能性を広げたいという思いから、今年4月、JR雀宮駅西口にダンススクール「Apas(アーパス)」をオープンした。

 今も週4日は東京でダンスや振り付け、舞台演出などをこなしフル回転。地元でも教室をきっかけとして人づくりからまちづくりへ、ダンスの持つ可能性を広げていこうと、邁進(まいしん)している。

 3歳でバレエを始め、指導者の勧めで6歳から新体操の道へ。中学生で県のジュニアチャンピオンになり、高校は埼玉県の強豪校へ進学した。全国大会で2位、インターハイ4位などの成績を残し、新体操のトップ選手として走り続けてきた。

 新体操選手として体育学部に進学した大学時代、競技ではないダンスに出合った。自由な表現と芸術性にひかれ、卒業後は本場のジャズダンスを学ぶために米国へ。パワーと表現のアイデアに圧倒されたが、日本人の持つ繊細さに大きな魅力を感じ、帰国して23歳でダンス指導者に。

 ダンサーとしてもマジシャン、セロのワールドツアーに参加するなど活動。平成25年には、新体操とダンスを融合させ、これまでにない新しいエンターテインメント集団を結成した。「広める価値のあるアイデア」を表現する「TEDxTokyo」(テデックス・トーキョー)に出演し、起業家や開発者と並んで独自の作品を披露するなど幅広い分野で活躍している。

 「新体操選手としてトップレベルでも将来につながらないのが日本の現状。競技をやめても将来につながるサポートができないかと思った」。多彩な活動は、アスリートが引退後、競技を生かせる道を示すためでもある。

 さまざまな職業を中学生に紹介するボランティアで県内の学校を訪れたが、生徒たちが夢を語らないことが気がかりだった。夢を持てる場をつくろうと地元での教室開設を思い立った。「活動してきたパイプを地元につなげ、自由な発想でどんどん発信していきたい」。4月開講したばかりのダンス教室は既に約50人の受講者が集まった。9月には市内5大学が主催するまちづくりイベントに参加する予定で、受講者たちとパフォーマンスを披露する。 (松沢真美)

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【プロフィル】かねや・しずか

 昭和55年、宇都宮市生まれ。国士舘大体育学部を卒業後、新体操からダンスに転向し、米国で修業。帰国後、ダンサー、振り付け、舞台演出など多方面で活躍。芸名は蒼静香。4月オープンの「アーパス」は、宇都宮市雀の宮1の19の19、(電)080・8107・7802。