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仙台の放射光施設、34年度運用開始目標 産学組織「技術的問題は解決」

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仙台の放射光施設、34年度運用開始目標 産学組織「技術的問題は解決」

東北大青葉山新キャンパスに整備される次世代放射光施設の今後の取り組みについて説明する「光科学イノベーションセンター」の高田昌樹理事長(右)と小田島肇事務局長=6日、仙台市青葉区中央の同センター(高梨美穂子撮影) 東北大青葉山新キャンパスに整備される次世代放射光施設の今後の取り組みについて説明する「光科学イノベーションセンター」の高田昌樹理事長(右)と小田島肇事務局長=6日、仙台市青葉区中央の同センター(高梨美穂子撮影)

 文部科学省が東北大青葉山新キャンパスに建設を進めることを決めた次世代放射光施設で、整備・運用を行う産学連携組織「光科学イノベーションセンター」(仙台市)が6日、会見し計画の概要や今後の取り組みを説明した。

 同センターの高田昌樹理事長は「ようやくスタートラインに立つことができた。必ずやわが国のイノベーションを先導するものとし、この地域がイノベーションを先導する地域として発展するように努力していきたい」とあいさつした。

 高田理事長によると、放射光施設の運用は平成34年度に開始する考え。国の示す目標より1年早いが、高田理事長は「海外にも後れをとっており、最先端技術をできるだけ早く使いたいという声が産業界、学術界からある。技術的問題は解決している」という。

 整備費用360億円のうち、地元側の負担は最大約170億円。同センターでは建設期間中にまずは80億円を集めたいとしている。

 「ナノをみる巨大な顕微鏡」ともいわれる同施設には化学、製薬・医療、自動車、炭素繊維など多くの業種での活用が見込まれているが、「実は食品関係でも注目される」(高田理事長)という。海外施設ではワインやビール、チョコレートの分析が盛んに行われ、味わいを科学的に研究。高田理事長は日本でも「酒や米などで使えるのではないか」と話している。