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外国人に対応 東北の観光案内所連携、6月から32カ所に

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外国人に対応 東北の観光案内所連携、6月から32カ所に

 東北の観光案内所が連携して外国人観光客に詳細な広域観光情報を多言語で発信する「東北の観光案内所のネットワーク化」事業。仙台市の呼びかけで昨年6月に始まったが、これまで東北6県で20カ所だった案内所に加え、今年6月から新たに12カ所が参加、32カ所にまで拡大している。

 ◆紹介しあう関係

 「東北域内で魅力的な観光地を紹介しあう関係ができあがり、外国人観光客に東北により多く、長くとどまってもらう成果が出てきている」

 この1年間のネットワークによる連携活動について、仙台市東北連携推進室はこう意義を語る。

 先月から新たに加わった案内所は、来年ラグビーワールドカップ(W杯)開催が控える岩手県釜石市の「釜石観光総合案内所」▽秋田犬で注目が集まる秋田県大館市の「大館市観光案内所」▽昨年末「世界農業遺産」に認定された宮城県大崎市の「古川駅総合観光案内所」-など、外国人にも話題となっている観光地。東日本大震災の沿岸被災地からも宮城県気仙沼市や福島県いわき市の案内所も加わった。

 ◆最新情報を一元化

 同事業はインターネット電話サービス「スカイプ」を利用、東京駅前の観光案内所「TIC TOKYO」やネットワーク内の案内所から英語や日本語で外国人観光客の問い合わせに応じるほか、メンバーとなっている案内所の共有掲示板でチャットを行い、最新情報を一元化。外国人向け共通パンフレットやウェブサイト、アプリでも情報を発信している。

 事業の一環として外国人観光客の東北での動向分析も昨年度から実施。「広く東北の玄関口となっている仙台では各地の紹介に努めている。青森県内から秋田県角館市に行く観光客も多いことが判明し、新たにパンフレットを置くようにした」(同室)。各案内所の担当者同士も顔の見える関係になり、より域内の他都市を紹介しやすくなったという。

 ネットワーク加盟の観光案内所を訪れた外国人は昨年6月から今年3月末までで約9万7千人、前年同期より3万8千人増えた。

 先月末には今年度第1回目となる合同研修会が仙台市内で行われ、自治体職員や観光案内所運営者など40人余りが参加。今年度中に6回の合同研修会・交流会が実施され、人材育成や観光に関わる動向の研究を進める。