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あぜ道照らす火手の炎 香川・土庄で伝統行事「虫送り」

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あぜ道照らす火手の炎 香川・土庄で伝統行事「虫送り」

 「半夏生(はんげしょう)」の2日夕、香川県・小豆島最大の稲作地域、土庄町肥土山地区に江戸期から伝わる農村行事「虫送り」が、地元自治会や子供ら約250人が参加して行われた。

 虫送りは、かつては稲につく虫を「火手(ほて)」と呼ぶ、たいまつの火におびき寄せたり、追い払ったりして駆除し、豊作を願う農作業の一環として行われていた。現在では同町指定(昭和45年)の無形文化財として継承されている。

 参加者らは小豆島霊場46番札所・多聞寺と近くの虫塚で虫供養と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願した後、広がる稲田の一角にある離宮八幡神社で、火手に点火して出発。集落の境にある蓬莱(ほうらい)橋までの約1・2キロを水田に火手をかざして歩いた。

 あぜ道に炎の列が進む光景は同地区の半夏生の夕べの風物詩で、農家の人たちは庭先に椅子を持ち出して炎の揺らめきを楽しんでいた。