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飛行機搭乗橋が九州で進化 小型機にも対応、高齢者に優しく

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飛行機搭乗橋が九州で進化 小型機にも対応、高齢者に優しく

 空港のターミナルビルと旅客機をつなぎ、乗客の乗り降りに使う搭乗橋が進化している。九州の空港にも、これまで難しかった小型機に対応できたり、人の手をほぼ借りずに機体に装着できたりするタイプが登場した。高齢者ら利用者の負担軽減につながるほか、空港の人手不足対策としても期待される。

 ピンクのブーゲンビリアの花が描かれたガラス張りの搭乗橋に、晴れ渡った空から光が差し込む。

 宮崎空港に昨年末設置された「ロングPBB(搭乗橋)」だ。小型のプロペラ機への接続が可能となった。

 小型機は背が低いため、一般的な搭乗橋では接続できない。これまで、徒歩やバスで機体近くまで移動し、屋外からタラップで乗り込んでいた。体の不自由な乗客や高齢者らにとって負担が大きく、雨や風の影響も受ける。

 一方で、機体の小型化が進む。宮崎空港の乗降客数がピークだった約20年前は、小型機の割合は7%だった。客数の減少で各路線とも小型化し、21%になった。

 ロングPBBは、運営会社の宮崎空港ビルが約5年をかけ、広島県三原市にある三菱重工業子会社と共同開発した。これまでより6メートル長い最長41メートルの胴体を生かし、地上高は従来の半分の1・1メートルまで低くできるようにした。コストはかかるが、利便性を高めることで乗客を増やしたい考えだ。

 地域航空会社のオリエンタルエアブリッジ(長崎県大村市)は、全日本空輸と共同運航する宮崎-福岡便で74席の小型機、ボンバルディアDHC8-Q400を使う。客室乗務員、三木規子さん(32)は「車いすの方も乗り込むまで5分ぐらい早くなった。雨で転倒する恐れも解消された」と話した。乗客からも「雨の日も便利だ」との声が聞かれる。

 ■地方で自動化

 地方を中心に人口減少が進む中、空港現場でも労働力不足が懸念される。

 搭乗橋メーカーの新明和工業(兵庫県宝塚市)は航空会社から相談を受け、自動装着システムを開発し、平成27年に徳島空港で実証実験を始めた。既に実用的に使っている。

 画像認識で機体の停止位置を検出。通常は操作員が手元のレバーを使って機体に接続する先端部を動かすが、このシステムでは簡単な操作でドアに自動で近づき、10センチ手前から手動で装着する。既存の搭乗橋を一部改修するだけで導入可能だという。