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九州豪雨1年 狭い範囲で雨集中 「特別警報」が相次ぐ

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九州豪雨1年 狭い範囲で雨集中 「特別警報」が相次ぐ

 気象庁は平成29年の九州北部豪雨で、50年に1度の豪雨災害を意味する「大雨特別警報」を発表し、福岡県では「記録的短時間大雨情報」が15回出た。

 長時間降り続けた雨による危険性を考慮した大雨特別警報は、25年の運用開始以降、全国で出され、被害は後を絶たない。1時間50ミリ以上の大雨が発生した回数も増加傾向にあり、気象庁の統計では約40年間で約1・4倍になった。

 九州北部豪雨は、激しい雨が狭い範囲に集中し、短時間のうちに災害が起きた。気象庁によると、積乱雲が繰り返し発生して形成された「線状降水帯」が停滞したのが原因だった。福岡県朝倉市では昼前に本格的に降り始め、午後1時半ごろに河川が氾濫、その約1時間後には土砂崩れが発生したとの通報があった。

 大雨特別警報が発表された27年の関東・東北豪雨も線状降水帯が原因とされる。鬼怒川の堤防が決壊し、茨城県常総市で約40平方キロが浸水した。25年には台風18号に伴って福井、滋賀両県と京都府で同警報が出された。

 気象庁によると、1時間50ミリ以上の大雨は、統計を取り始めた昭和51年からの10年間は年平均約174回だった。ところが、平成29年までの直近10年間は約238回に増えている。