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宮古-室蘭フェリー就航 「震災復興のシンボルに」 岩手

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宮古-室蘭フェリー就航 「震災復興のシンボルに」 岩手

宮古港-室蘭港間に就航した県内初のフェリー。大勢が見送るなか岸壁を離れた=22日、岩手県宮古市(石田征広撮影) 宮古港-室蘭港間に就航した県内初のフェリー。大勢が見送るなか岸壁を離れた=22日、岩手県宮古市(石田征広撮影)

 震災復興の期待をのせた岩手県内初のフェリー航路が22日、宮古港(宮古市)-室蘭港(北海道室蘭市)間に開設され、川崎近海汽船(東京)の「シルバークイーン」(7005トン、定員600人、トラック69台、乗用車20台)が就航、午前8時過ぎ、宮古港藤原埠頭から室蘭港に向かった。両港を約10時間で結ぶ。

 航路は川崎近海汽船が東北-北海道間の新たな物流ルートの構築を目指して開いた。

 復興道路の三陸沿岸道路(青森県八戸市-仙台市間約359キロ)の整備が急ピッチで進み、ほとんどが無料区間の上、降雪が少ないため、新規に顧客を取り込めるとみている。

 出港セレモニーで宮古市の山本正徳市長は「新しい海の道は恩恵をもたらしてくれる」と期待感を表明。第1便は乗客328人とトラック21台、乗用車21台、バイク9台を積載した。

 航路の成否は三陸沿岸道路の全線開通。乗船した北海道の男性トラック運転手(65)は「会社から道路状況を調べるよういわれている。三陸沿岸道路は快適だったが、全線開通しないと評価できない」と話した。川崎近海汽船の赤沼宏社長は「航路を震災復興のシンボルにしたい。一日も早い全線開通を働きかけたい」と力を込めた。

 ツアーで北海道に向かった宮古市の主婦、藤原加代子さん(74)は「北海道は4回目。就航記念です」。大型バイクを持ち込んだ同市の会社員、佐々木政雄さん(30)は「ゆっくり休めて好都合。釧路までツーリングするつもり」と就航を喜んでいた。