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飯綱でイチゴ通年栽培へ 信州大と実証実験、新たな産業化期待

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飯綱でイチゴ通年栽培へ 信州大と実証実験、新たな産業化期待

木造のビニールハウス内でイチゴの苗を植えた関係者=飯綱町 木造のビニールハウス内でイチゴの苗を植えた関係者=飯綱町

 1年を通して収穫できる「四季成り性」イチゴの実用化に向け、信州大と飯綱町などは、栽培法を確立する試みに乗り出した。主要品種が出回らない暑い夏でも栽培できれば、付加価値の高いイチゴを消費者に提供できる上、新たな産業創出にもつながる。「イチゴの町」として、活性化に結びつくか。関係者の期待は膨らんでいる。(久保まりな)

 栽培が行われるのは、町内に新築された木造のビニールハウスで、20日には、信州大や町の関係者ら約10人が苗を植え、本格的に栽培をスタートさせた。ハウスの面積は約135平方メートルで、約600株を栽培するという。

 植えた苗は、信州大農学部が開発し、平成23年に品種登録された夏秋用イチゴ「信大BS8-9」。イチゴは本来、暑さに弱く、夏から秋にかけて、収穫したり出荷したりするのは難しい。しかし、「信大BS8-9」だと通年の収穫が可能になるといい、信州大工学部の大井美知男特任教授は「糖度が高く、酸味も強い。濃い味がする」と品質にもお墨付きを与える。

 イチゴの栽培では、寒暖差が大きいほど甘みの増すことが知られており、信州大は既に、全国各地でこうした試みに着手している。豪雪地帯で寒暖差のある飯綱町も適地だと判断された。

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