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佐賀銀、福岡の拠点再編 合理化し筋肉質の態勢に 今年度中に36カ所→28カ所

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佐賀銀、福岡の拠点再編 合理化し筋肉質の態勢に 今年度中に36カ所→28カ所

記者会見に臨む佐賀銀行の坂井秀明頭取 記者会見に臨む佐賀銀行の坂井秀明頭取

 佐賀銀行の坂井秀明頭取が20日、福岡県内の8つの支店・出張所を平成30年度中に、他の拠点に統合すると発表した。同県内の拠点は36カ所から28カ所になる。経営環境が厳しくなる中、いち早く合理化することで、筋肉質の態勢とし、地銀再編も含めた変化に備える。 (村上智博)

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 佐賀銀行は平成28年度から3年間の中期経営計画に、人員や店舗見直しを盛り込んでいる。福岡県内でも、開設から30年以上が経過し、採算が厳しい支店などを見直しの対象とした。

 具体的には、老司支店(福岡市南区)、五条支店(福岡県太宰府市)など8拠点を、それぞれ近隣の支店に統合する。

 経費削減効果は約1億円という。また、統合される支店の行員計33人の多くは、別の支店などの営業担当にする。収益力の向上を図る。

 坂井氏は同日の記者会見で「福岡の各地域で、営業力が落ちないようにする。店舗見直しは大きな山を越える」と語った。

 九州は地銀再編が進む。現在、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が、長崎県を地盤とする十八銀行との統合を目指す。

 実現すれば、佐賀県を挟む形で、巨大な金融グループが出現する。

 佐賀銀行の坂井氏は「単独経営が大前提」と強調しながらも、「地域への恩恵や収益見通しの観点から、総合的に判断する」と述べ、将来の統合は否定しない。

 人口減少社会を迎え、地方で生きる金融機関の経営環境は、厳しさを増す。経営難に陥った末の「追い込まれ型合併」は避けたいのが、経営者の共通の思いだろう。

 独立を貫く場合はもちろん、統合の道を選ぶにしても、筋肉質の経営は欠かせない。

 また、ふくおかFGと十八銀行は、経営統合の実現に向けて長崎県内の貸出金シェアを下げるために、他の銀行と借り換えの本格交渉に入る。坂井氏は「借り換え先に選んでもらうのはありがたいが、経営的にラッキーだとか、すぱっと割り切れる話ではない。借り換え額のボリュームや、こちらの対応力の問題もある」と述べた。