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【発信!宇都宮「キスできる餃子」】(5)宇都宮ブリッツェンGM・広瀬佳正さん

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【発信!宇都宮「キスできる餃子」】
(5)宇都宮ブリッツェンGM・広瀬佳正さん

 ■「自転車主役に」夢は世界一

 「トリプルはいける」と、競技自転車用ウエアの男性が仲間と話している。映画「キスできる餃子(ギョーザ)」で餃子店の行列の中、宇都宮市民には見慣れた真っ赤なウエアはロードレースの地元プロチーム、宇都宮ブリッツェンの選手ら。その中心はチームのゼネラルマネジャー(GM)、広瀬佳正さん(40)だ。「トリプル」は餃子3人前。宇都宮の専門店では「ダブル」「トリプル」と注文するのが常連っぽい。

 宇都宮出身の広瀬さん。餃子は身近で、「子供の頃はお使いを頼まれ、緊張して近所の餃子店に行ったことを覚えている」。高校生の頃には、この映画の場面のように、部活動の帰りに餃子店に寄ることもあった。「無性に餃子を食べたくなるときがある。変な言い方だが、餃子が切れるというか…」。“宮っ子”にとって不可欠なエネルギー源のような言い回し。自身の餃子への思い入れも込め、「餃子は宇都宮のシンボルでもあり、映画はオール宇都宮で取り組めるのが何よりうれしい。これに協力しないわけにはいかない」。映画の中で宇都宮の誇るプロスポーツチームが登場することになった。

 宇都宮は「自転車の街」でもある。アジア最高峰の自転車ロードレース「ジャパンカップ」は平成4年から25年以上続いており、世界のトップ選手や県内外の自転車ファンが集まる。車道に青く塗られた自転車専用通行帯、交差点内の青い矢印「自転車ナビライン」も目立ってきた。広瀬さんが立ち上げたブリッツェンは地域密着型チームとして地元の熱い応援を受ける。

 「スポンサーの支えも誇りだし、日本一のファンがいて結束力の高いチームになる。その熱がアジア一、世界一に押し上げる」。チーム創設の信念は大きな目標につながっている。「ツール・ド・フランスに出て、(ゴールの)パリ・シャンゼリゼ通りを走り、ワインと餃子で祝杯を挙げるのが夢」

 次は自転車が主役という野望の先は…。エンドロールも見逃せない。

                   ◇

 「キスできる餃子」は県内の映画館5館で先行上映中。

 =おわり