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【発信!宇都宮「キスできる餃子」】(3)「ダイニングバー・スカット」・寺沢竜也さん

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【発信!宇都宮「キスできる餃子」】
(3)「ダイニングバー・スカット」・寺沢竜也さん

 ■カクテルの街を県外に発信

 映画「キスできる餃子(ギョーザ)」の中で、主役の足立梨花さんが佐野ひなこさん、中島広稀さんとバーでグラスを傾ける場面がある。「カクテルの街・宇都宮」を代表する名店の一つ「ダイニングバー・スカット」(宇都宮市池上町)で撮影された。

 同市中心部、大通りと中央通りの交差点近くのビル2階にある同店は落ち着いた雰囲気の本格的なバーで、55席と店内も広い。カメラなど撮影機材を入れることができるなど撮影に適していたことで白羽の矢が立った。20席の別室もあり、秦健日子(たけひこ)監督らがモニターをチェックしていた。

 同店バーテンダー、寺沢竜也さん(40)は「うちでいいのかとも思ったが、宇都宮には他にも多くのバーがある中、少しでも協力できたのはうれしい。みんなで街を盛り上げていければという思いで宇都宮カクテル倶楽部(クラブ)にも入っているし、街の活性化につながれば」と話す。

 深夜まで営業する飲食店などが並ぶ繁華街、同市泉町で父が昭和42年に開店した老舗バー。自宅もすぐ近く。今よりもにぎやかだった繁華街の様子を見てきた。幼いころから他店も含めて腕利きのバーテンダーに囲まれ、中学生のころには父の店でアルバイトも経験している。宇都宮や東京の料理店、ワインバーなどで修業を重ね、現在は兄、将紀さん(42)と共に店を切り盛りする。現店舗は14年前に移転。寺沢さんがカウンターの責任者としてカクテルを、東京の有名洋食店で腕を磨いた社長の将紀さんが料理を担当する。料理もカクテルも本格的な店として常連から若い世代まで人気の店だ。

 「映画をきっかけに県外の人にも宇都宮のバーを知ってもらうきっかけになれば」

 バーの場面で登場するバーテンダーは、実は宇都宮餃子会の鈴木章弘さん(46)。寺沢さんがグラスの差し出し方など本職らしい動きを指導し、サポートした。

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 「キスできる餃子」は県内の映画館5館で先行上映中。