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香田洋二氏「北の核は人類全体の問題」 山形「正論」友の会

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香田洋二氏「北の核は人類全体の問題」 山形「正論」友の会

 「山形『正論』友の会」第20回講演会が16日、山形市平久保の山形ビッグウイングで開かれ、元海上自衛隊自衛艦隊司令官の香田洋二氏が「正念場を迎えた北朝鮮核問題 金正恩(キム・ジョンウン)・朝鮮労働党委員長の非核化提案の狙いは何か」と題して講演、約180人が熱心に聞き入った。

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長による12日の米朝首脳会談では米国は北朝鮮の体制保証を約束、北朝鮮は朝鮮半島の非核化完結の約束を再確認した。しかし、香田氏は「北朝鮮の『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)』が共同声明になく、非核化に向け具体的なものがない」と指摘。

 香田氏は北朝鮮は米国との核開発凍結などの合意について、約束を破る「ちゃぶ台返し」を過去に5度繰り返したとして、「米国は北朝鮮の首根っこに鎖をつけるような意気込みでCVIDをやらせないと非核化できない」と強調した。北朝鮮の核問題について、「米朝間だけの問題でなく、世界規模で核拡散が起こるかもしれない人類全体の問題だ」と本質を見誤らないよう訴えた。

 質疑応答では、「北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の大気圏の再突入技術を持っているか」といった質問があり、「米国の基準では『持っていない』が、北朝鮮はそれでも十分だと考える」と答えた。

 終了後、酒田市の吉宮正さん(74)は「北朝鮮の核の脅威がなくなるよう米朝の交渉が進んでほしい」と話した。