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「訪日客さん、文化見て」 民泊開始 京都の主婦、自宅で開業

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「訪日客さん、文化見て」 民泊開始 京都の主婦、自宅で開業

 民泊を解禁する住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行された15日、自宅での民泊開業の届け出が受理された京都市伏見区の主婦、田中直子さん(59)が報道陣の取材に応じ、「多くの外国人客に来て楽しんでもらえたら」と期待を込めた。

 JR稲荷(いなり)駅から徒歩約20分。竹林と畑に囲まれた一画に、民泊となる田中さんの自宅がある。表札の横には、市が届け出を受理した証しとなる書面が掲示されている。

 1階を宿泊者の、2階を田中さん夫妻の居住スペースとして、8月ごろの開業に向けてリフォームする予定だという。宿泊者の定員は3人。新法を受け、壁には防火の注意書きや災害時の避難場所への経路図などを掲示した。民泊で出るごみは事業ごみ扱いとなるため、回収業者と契約も結んだ。

 きっかけは、近くの伏見稲荷大社を訪れる大勢の外国人と出会うようになったこと。「周囲に人家もなく寂しいので、民泊開業で楽しくなればいいかな」と話す。

 自宅の離れで陶芸に取り組んでおり、「京文化を見てもらいたい」。夫婦ともに英語はあまり話せないが、音声翻訳機で意思疎通を図るつもりだ。

 市役所で開かれた説明会に参加するなど、3月以降準備を進めてきた。届け出申請の手続きについては「分からないことだらけで、一から教えてもらわなければできなかった」と明かす。周囲に民家がないため騒音の心配はないが、近くの畑で農作業する人には説明をする予定だ。