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栃木の鳥獣被害4年ぶり減少、3億3600万円 昨年度 防止柵など威力

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栃木の鳥獣被害4年ぶり減少、3億3600万円 昨年度 防止柵など威力

 平成29年度のイノシシやシカなど野生鳥獣による農作物被害額が前年度比12%減の3億3600万円となり、4年ぶりに減少したことが県のまとめで分かった。シカの捕獲数が過去最多となるなど獣類の捕獲策や、田畑への侵入防止柵の設置が進んだことが要因とみられる。(楠城泰介)

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 県経営技術課によると、獣類被害は13%減の2億6300万円、鳥類被害は10%減の7300万円でいずれも減少した。獣種別では、イノシシによる被害が1億4400万円(前年度比6%減)で最多。ハクビシン4000万円(13%減)▽シカ3800万円(17%減)▽サル2400万円(31%減)-などと減少したが、クマは50%増の1200万円だった。

 作物別で被害が最も多かったのは稲の1億6100万円で、野菜6600万円、果樹3500万円が続いた。

 県自然環境課によると、捕獲数は、シカが捕獲目標の7400頭を超える9784頭で過去最多。イノシシは、目標の1万頭を下回り、8692頭だった。ハクビシンは前年度比26%増の483頭、サルは27%減の430頭、クマは49%減の35頭だった。

 県は鳥獣の捕獲や侵入防止柵の設置補助などで被害軽減に取り組んでおり、一定の効果が見られた。同課は「捕獲と防護のバランスを考え、しっかりと環境整備を進めていく」とした。

 シカやクマによる林業被害額は11%減の1億5800万円で、2年連続で減少した。シカやクマによって壮齢木の皮が剥がされるなどの林業被害面積は26%減の48ヘクタール。獣種別の被害額、面積は、シカが9400万円(3%減)、28ヘクタール(30%減)、クマが6400万円(21%減)、20ヘクタール(20%減)。シカの被害面積の減少は5年ぶりだった。