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「人の優しさ、語りかけたい」 常陸太田の劇団、原爆後遺症テーマに最終公演

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「人の優しさ、語りかけたい」 常陸太田の劇団、原爆後遺症テーマに最終公演

 社会問題を取り上げてきた常陸太田市の市民劇団「劇工房橋の会」が15日から3日間、同市中城町の市生涯学習センターふれあいホールで最終公演を行い、活動を休止する。

 最終公演の題材に選んだのは、原爆後遺症をテーマにした演劇「泰山木の木の下で」。同作は、戦争と原爆で家族を失った年老いた女性が、原爆後遺症を恐れる妊婦に「人助け」として違法な堕胎を続け、刑事に逮捕される物語。女性と刑事のやり取りを中心に被爆者の苦しみや人々の絆を描く。

 平成9年発足の「橋の会」は、21回目となる今公演で幕を閉じる。代表の木村夫伎子さん(84)は、高齢となった自身の体力や、親の介護で稽古に出られなくなった出演者が増えたことなどを考えて決めたという。

 最終公演を成功させようと、40~70代の出演者10人は稽古に励んできた。刑事役の同市職員、武藤範幸さん(55)は「原爆の恐ろしさを通して人の優しさを語りかけていきたい」と語った。

 当日券は大人1200円、学生900円。問い合わせは、木村さん(電)0294・72・0298。