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災害時の乳児用液体ミルク調達へ都とイオンが協定

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災害時の乳児用液体ミルク調達へ都とイオンが協定

 都は8日、災害時に利便性の高い乳児用液体ミルクを海外から緊急調達するための協定を、小売り大手のイオンと締結すると発表した。今月中に協定書を取り交わし運用を始める。都によると、こうした協定は全国初とみられる。

 乳児に与えるのにお湯で溶かさなければならないなど手間のかかる粉ミルクに比べ、そのまま与えられる液体ミルクは災害時に利用しやすい。しかし、国内では乳児用の基準が粉ミルクしかなく、液体ミルクを「乳児用」として販売できなかった。

 海外ではスーパーなどに並ぶ乳児用液体ミルクは、平成28年の熊本地震の際に救援物資として海外から届けられて注目を集めたが、国の規格基準案が3月にまとまったばかりで、実際に国内で製造・販売されるまでには1年以上かかる見込み。国内普及までに時間がかかることから、都が独自で緊急調達の仕組みを整備することにした。

 災害時には都が調達を要請しイオンが緊急輸入。都は輸入にかかった費用を同社に支払い、被災者に乳児用液体ミルクを配給する。同社への要請時、都は検疫手続きの免除などを国に働きかけ、迅速な調達に向けた対応を行うとしている。

 小池百合子知事は8日の定例会見で「都として独自に、いざというときのルートが確保できた」と述べた。