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海がピンクに 加計呂麻島沖でサンゴ一斉産卵

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海がピンクに 加計呂麻島沖でサンゴ一斉産卵

一斉に産卵する鹿児島県・加計呂麻島沖のサンゴ=2日夜(興克樹氏撮影) 一斉に産卵する鹿児島県・加計呂麻島沖のサンゴ=2日夜(興克樹氏撮影)

 青く澄んだ「実久ブルー」の海で知られる鹿児島県・加計呂麻島の実久集落の沖で今月、サンゴの一斉産卵が確認された。精子と卵子の入った「バンドル」と呼ばれる直径0・5ミリほどのカプセルが放出されて漂い、一帯の海がピンク色に染まった。産卵は9月ごろまで続く。

 加計呂麻島は大島海峡を挟んで奄美大島の南側に位置する。産卵の様子を撮影した奄美市の奄美海洋生物研究会会長、興克樹氏(47)によると、集落沖の深さ約5メートルの海底で、約10種類のサンゴが産卵しており「前が見えないほど見ごたえがあった」という。

 加計呂麻島周辺のサンゴは平成12年から17年にかけて、天敵のオニヒトデの大発生で壊滅的な状況になった。19年ごろから小型のサンゴの群体が見られるようになり、生きたサンゴが8割以上になるまで回復しているという。

 興氏は「大島海峡のサンゴ群集は観光資源やサンゴの幼生の供給源としても重要だ。サンゴの回復が遅れている海域に多くの幼生が定着してほしい」と語った。