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九州の地銀が香港の飲食業者に出資 新たな資金需要開拓図る

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九州の地銀が香港の飲食業者に出資 新たな資金需要開拓図る

 農林水産業が盛んな九州の地方銀行が、地場のコメや銘柄牛肉などを扱う香港の日系飲食業者に出資する例が出始めている。銀行の経営環境が厳しい中、新たな資金需要の開拓を図る狙いで、地銀による地域活性化の新たな潮流となりそうだ。

 佐賀銀行がファンドを通じて出資した会社が運営する飲食店は4月上旬、香港中心街に開業した。地元産品の販路拡大やPRの拠点と位置づける。佐賀牛といったブランド食材のほか魚や米、水も佐賀のものを空輸し、器は有田や唐津などの焼き物で統一した。観光客の誘致にもつなげようと、店のスクリーンで観光地としての佐賀の魅力を紹介する。

 佐賀銀行は県内のJAや漁協、県などとも連携し、出店を支援。今後は現地で商談会を開くなどして、生産者の海外展開を後押しする構えだ。

 香港では九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行と鹿児島銀行が関係するファンドも、熊本県産品に特化した飲食店に出資し、昨年4月から営業を始めた。肥後銀行によると、客の6割が現地の人々だという。