産経ニュース

【新潟知事選】3候補の選対責任者に聞く

地方 地方

記事詳細

更新

【新潟知事選】
3候補の選対責任者に聞く

 10日に投開票される知事選で舌戦を繰り広げる元五泉市議の安中聡氏(40)▽元海上保安庁次長の花角英世氏(60)=自民、公明支持▽元県議の池田千賀子氏(57)=立民、国民、共産、自由、社民推薦-の無所属新人3人。陣営の選挙対策責任者に、候補者の素顔と、選挙戦の手応えや“ラストスパート”に向けた心構えを聞いた。(池田証志、松崎翼)

                   ◇

 □安中聡陣営・斎藤明氏(選挙カー運転手)

 ■思っていたよりも手応え

 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に対して、しっかり反対を主張しているのは安中さんだけだ。池田さん、花角さんはしがらみだらけで主張にブレーキがかかっているが、安中さんはアクセル全開で言いたいことを言える。

 くそ真面目なところが魅力。県民目線で政治ができるのは安中さんだけ。ぶれない知事として活躍できる。ほかの2人は政治がどこか別のところで行われる感じがして、県民の声は届かないような気がする。

 知事選なんて組織がないとできないと考えている人が多いかもしれないが、身銭を切って出馬を決意した安中さんの姿を見て、政治を身近に感じてくれている人は多いのではないか。普通の人でも気持ちがあれば選挙に出られるということを感じてほしい。

 思っていたよりも手応えを感じている。原発に対して不安な思いを抱えている人が同調してくれている。原発に対しての主張や若さが支持を集めている要因になっていると思う。

 序盤は皆さん無関心だったが、終盤にきて手を振ってくれる人も多く、名前が浸透してきた。特に若者からの人気の高まりを感じる。声を掛けられることが多くなり、選挙カーに「さとし」と呼び掛けてくる高校生もいる。

 組織票がないので一票一票大切にして活動している。農作業している人を見つけたら、とにかく降りて握手するようにしている。今後も県内をくまなくまわって支持を広げたい。

                   ◇

 □花角英世陣営・渡辺毅氏(支持団体代表)

 ■気さくで嘘をつかない人

 決して選挙向きじゃない人間が頑張っているので、友達として力になりたいと思い支援している。花角さんは実務的で即戦力の人。副知事としても実績を上げ、関わった人が業種を超えて支持してくれている。政党に関係なく、知事に最もふさわしい人は誰かと考えれば花角さんだと分かってもらえると思う。

 立候補を表明するのが遅かったので、挽回しなければならない。ただ、花角さんと実際に顔を合わせて話を聞いてくれた人は、応援してくれる傾向がある。県内をくまなく遊説している効果は大きい。無党派層の支持が広がってきている印象は受けている。

 野党の党首クラスが知事選の応援に来るなんてお門違い。新潟の問題を認識して応援しているならともかく、自民党をやっつけるために対立候補を推しているのは、地方自治をないがしろにしている。

 花角さんが官僚だったというだけで攻撃するのはおかしい。国政の争いを持ち込んだら地方自治は育たない。相手陣営は国政の縮図にしたいという考えが透けてみえる。本来の論点は新潟をいかに良くするか。原発、経済振興、人口減少対策などだ。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働は私も反対。ただ、原発で生計を立てている人もおり、構造的な問題がある。花角さんなら原発ゼロに向けてしっかりとしたプランを描ける。

 花角さんの演説を聞いてもらって、気さくで嘘をつかない人だということを確かめてほしい。

                   ◇

 □池田千賀子陣営・渡辺英明氏(選対幹事長代理)

 ■市民代表として強い信念

 池田さんは世界最大規模の出力の原発がある柏崎市で生まれ、推進派と反対派の対立を見ながら育った。知事になり、原発に頼らない新しいビジョンを示すことが責任と考えている。米山隆一前知事が始めた3つの検証に3年をかけ、結論を踏まえて検討し、県民にも情報を十分に提供し、県民投票を行う考えだ。

 有権者から「反原発をもっと強く打ち出せ」「原発のことは言い過ぎない方がいい」と両方の要望を受ける。両極端の立場は取らないことにしているが、原発を推進している自公政権が裏にいる候補との差は分かってもらえるはずだ。われわれは市民の代表として「新潟のことは新潟で決める」という強い信念を持って訴えている。

 野党6党派で「反原発」など主要政策では一致している。「森友・加計問題」を国会で追及している各党の国対委員長らが5月27日に応援演説を行ったが、説得力があった。いいスタートが切れたと思う。

 野党共闘の枠組みとともに、市民団体も支援してくれている。市民集会など市民連合的な取り組みを徹底してもらいたい。無党派層の取り込みが大事なので、SNS(会員制交流サイト)にも期待している。

 前回の知事選では相手が自滅していった部分もあるが、尻上がりに勢いがついていった。今回は与党系候補はしっかりしているので、自力で勝ちにいくために運動量を多くしなければならない。前回の勝利の再来を目指す。