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仏在住の造形作家、稲葉猛さんが母校・出石高の生徒に授業 作品解説、缶で創作体験も 兵庫

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仏在住の造形作家、稲葉猛さんが母校・出石高の生徒に授業 作品解説、缶で創作体験も 兵庫

 豊岡市出身で、フランス在住の造形作家、稲葉猛(たけし)さん(75)が7日、同市出石町の市立美術館で、母校の県立出石高校の生徒に特別授業を行った。開催中の個展にあわせた試みで、アルミ缶を素材に独自の世界観を表現した作品を解説。「創作は常に考えること」と語る大先輩の言葉に生徒らは刺激を受けていた。

 同市但東町生まれの稲葉さんは、出石高から東京の美術大に進学。卒業後、欧州に渡り、現在はパリ郊外にアトリエを構えている。渡欧50周年を記念し、同館で作品展「CANETTE(カネット)」(空き缶)が開かれ、40点を展示している。

 この日の特別授業には、同校文化創造類型で美術を学ぶ3年生16人が参加。渡欧当初、絵画を描いていた稲葉さんは約20年前から、アルミ缶を裁断し、断片を張り合わせた作品を発表しており、缶のデザインを複雑に組み合わせたカラフルで独創的な幻想世界に生徒たちは引き込まれていた。

 作品鑑賞後は創作体験。指導を受けながら生徒たちはカッターやはさみを使って缶を切り、ピースを自在に組み合わせては制作に熱中していた=写真。野口澪さん(17)は「空き缶がアートになるとは思ってもみなかった」と話した。

 稲葉さんは「創作ではどう自分なりに芸術表現できるかをいつも考える。そして続けることが大切」などと生徒たちに助言した。

 同展は7月1日まで(水曜休館)、有料。問い合わせは同館(電)0796・52・5456。