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ニホンジカ8割超減へ 静岡県計画、4年で5万1000→1万頭

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ニホンジカ8割超減へ 静岡県計画、4年で5万1000→1万頭

 ニホンジカによる農作物の食害を減らそうと、県は7日、伊豆・富士地域での生息数を現在の推定約5万1千頭から4年間で1万頭まで減らす「野生鳥獣緊急対策アクションプログラム」を公表した。

 生育数は今年3月末現在、伊豆地域で推定2万7700頭、富士地域で同2万3400頭。これを4年間で各5千頭まで減少させる。今年度からは、これまで立ち入りが少なかった奥山での捕獲を強化したり、シカにGPS付きの首輪を取り付けて生態を把握するといった方法で、生息数の減少を図る。

 このような対策を進めることで、県はニホンジカやイノシシ、サルなどによる農作物の食害被害額を、現在の年間3億3千万円から2億9千万円まで軽減することを目指す。

 生息に適した耕作放棄地が増えたことなどから、ニホンジカの生息数は適正範囲を大幅に超える状況が続いている。

 環境省のガイドラインでは、ニホンジカの適正密度は1平方キロ当たり5頭。しかし県内では、伊豆地域の生息数が1平方キロ当たり26・9頭、富士川以東の富士地域では同29・2頭と、大幅に上回っている。生息数が比較的少ない富士川以西でも同6・2頭と適正数よりも多い。

 県自然保護課では「生息数は適正を大きく超えており、農作物の食害被害のみならず植生や生態系への影響も大きい」として、生息数を減らし、食害の軽減と中山間地の植生保全を目指している。