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小2女児殺害1カ月 「子供見守り隊」大幅増 大半が高齢者、運用に課題も

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小2女児殺害1カ月 「子供見守り隊」大幅増 大半が高齢者、運用に課題も

 新潟市西区のJR越後線の線路で、近くに住む市立小針小2年の大桃珠生(たまき)さん(7)の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件から、7日で1カ月を迎える。市教育委員会によると、6日までに同小のスクールカウンセラーに相談に訪れた児童は延べ87人に上るなど、残忍な犯行の余波は今も尾を引いている。同じような凶行を繰り返させまいと、行政や市民が一体となった対策が進められている。(太田泰)

 「何も悪いことをしていないのに、本当にかわいそうだ。親御さんの気持ちを考えると犯人が許せない」

 6日、現場近くに備え付けられた献花台に訪れた、同区の80代女性は怒りに声を震わせた。

 事件から1カ月を迎える今も、献花台には多くの花束やお菓子などが供えられており、県外から訪れたとみられる人の手紙も添えられていた。道行く人たちは献花台の前に来ると、静かに手を合わせて大桃さんの冥福を祈っていた。

 一方、この1カ月間で行政や市民の防犯への取り組み活動も、徐々に実を結びつつある。市教委学校支援課によると、登下校時に児童の見守りを行うボランティア団体「子供見守り隊」の登録者は1日時点で2820人と、平成29年度の2502人から大幅に増加した。市教委が事件直後から見守り活動の強化や、隊員の再募集を積極的に呼びかけたことが背景にあるとみられる。

 だが、見守り隊のメンバーの多くは高齢者が占めており、若手が少ないなど課題も多い。地域によっては自治会やコミュニティー協議会が独自の見守り活動をしており、各ボランティア団体の統一的な運用がなされていない現状も浮き彫りとなっている。

 こうした状況を踏まえ、市教委などは市内の全小学校に向けて、7月末までに通学路を中心とした危険箇所の点検を行うよう指示。今後は、PTAや各ボランティア団体などが参加する会議も開かれ、効果的な見守り態勢構築に向けた話し合いも行われる。

 同課の担当者は、「今は危機感が強い時なので地域が総力を挙げているが、これからも見守りを継続していくことが必要。今後も地域における情報共有を図り、行政としても対応したい」としている。