産経ニュース

いちじくグラッセを大和郡山の新名物に 福祉施設が開発

地方 地方

記事詳細

更新


いちじくグラッセを大和郡山の新名物に 福祉施設が開発

 大和郡山市の社会福祉法人「大和郡山育成福祉会 ひかり園のぞみ」(津野雅俊理事長)の通所者が、地元産にこだわったスイーツ「いちじくグラッセ」を開発した。全国7位のイチジク生産量を誇る県にあって、大和郡山市はそのうち9割を産出する一大産地。濃厚な甘さが後を引くおいしさで、市の新たな名物として話題を集めそうだ。

 同施設には、18~63歳の知的障害者ら約60人が通所。すでにクッキーやケーキを手がけているが、支援員の東原百紀(かずき)さん(48)は「地元特産のイチジクのおいしさを知ってもらいたかった。新たな収入にもつなげられたら」と新商品の開発に乗り出すことを決めた。

 「グラッセ」とは、果物などを砂糖汁や蜜で煮た菓子。同施設では、皮をむいたイチジクにてんさい糖や赤ワイン、レモン果汁を加えて煮詰め、冷蔵庫で寝かせてから乾燥させている。いちじくのうま味がぎゅっと凝縮し、お茶請けにぴったりだ。

 数ある菓子からグラッセを選んだのは「一般消費者の目に留まりやすい商品を作りたかったから」(東原さん)。県農業研究開発センター(桜井市)に協力を依頼し、約1年半の試行錯誤を経て、完成にこぎ着けた。

 作業の一部を担う施設利用者の谷口睦生さん(33)は「火加減や調味料を入れるタイミングが難しい。いろんな人に喜んでほしいという思いで作っている」。東原さんは「将来的には県外の人にも食べてもらえるよう、土産物屋さんに置けるくらい生産量を増やしていきたい」と語る。

 1個200~380円(税込み)。市中心部にある柳町商店街のアンテナショップ「さくら倶楽部」で購入できる。問い合わせは同園(電)0743・55・2821。