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新潟知事選 2氏、浸透に懸命 県内全域奔走しアピール

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新潟知事選 2氏、浸透に懸命 県内全域奔走しアピール

 米山隆一前知事の辞職に伴う知事選は、10日の投開票まで残り1週間を切った。立候補した無所属新人3人のうち、元海上保安庁次長で元副知事の花角英世氏(60)=自民、公明支持、元県議の池田千賀子氏(57)=立民、国民、共産、自由、社民推薦=の2人が激しいデッドヒートを繰り広げている。花角氏の陣営は県内全域を駆けめぐるなど知名度不足の解消に懸命だ。池田氏の陣営は野党の党首クラスが本県に続々と入り、有権者を引きつける選挙戦を展開している。(松崎翼)

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 花角氏の陣営は、自民、公明両党の大物議員は招かず、観光業界や各自治体の首長など県内各界からの支援を集め、政党色を薄めた「県民党」の姿勢を貫く。ただ、思うように支持は伸びず、陣営幹部は「立候補の表明が出遅れた分を取り戻さないといけない」と焦りを募らせる。一方で「花角氏の演説を聞いてもらえれば必ず支持は広がる」とも話し、投票先を決めていない無党派層の取り込みに向けて引き続き県内各地を奔走する考えだ。

 花角氏は胎内市役所前での4日の街頭演説で副知事として培った経験や人脈をアピールした上で、子育て環境の整備や、交通の利便性向上に力を入れて取り組む考えを示した。応援に駆けつけた国土交通省選定の観光カリスマ、吉川真嗣さん(54)は「花角さんは素晴らしい政策を持ち、実行力もある。観光にも造詣が深い」と力を込めた。

 一方、池田氏の陣営は選挙戦序盤から野党各党の党首クラスや知名度のある国会議員を応援に招き、野党の結束をアピールして有権者への浸透を図っている。また、森友・加計学園問題を持ち出して官僚出身の花角氏への徹底批判を繰り広げるなど、対立候補のイメージダウンを図る戦略も展開し、支持拡大を狙う。

 4日には「無所属の会」の野田佳彦前首相が来県。新発田市舟入町の商業施設「コモタウン」での街頭演説で野田前首相は「官邸から降りてきた落下傘候補」と花角氏を揶揄(やゆ)した上で「池田さんのようなリーダーが今の日本に必要だ」と強調した。池田氏は「ようやく花角さんの背中が見えてきた。県知事が再稼働の最後のとりで。私が当選しなかったら多分(東京電力柏崎刈羽原発は)稼働する」と声を張り上げた。

 元五泉市議の安中聡氏(40)は県内各地で精力的に街頭演説を行い、反原発や公正な社会の実現を訴えているが、苦戦している。

 県選挙管理委員会によると、3日現在の期日前投票者数は13万277人で、平成28年10月の前回知事選の同期間よりも約5万6500人多い。期日前投票率も6・74%と前回選を2・97ポイント上回った。最高は田上町の25・57%、最低は南魚沼市の3・61%。