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「幻の果実」ナルトオレンジ復活を 食のブランド淡路島推進協、新商品開発へ参加飲食店など募集

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「幻の果実」ナルトオレンジ復活を 食のブランド淡路島推進協、新商品開発へ参加飲食店など募集

生産量の減少が続くナルトオレンジ。復活を目指してグルメ商品開発が行われる 生産量の減少が続くナルトオレンジ。復活を目指してグルメ商品開発が行われる

 淡路島でしか栽培されていない“幻の果実”ナルトオレンジの復活を目指して、淡路島内の農畜水産物や加工食品を扱う企業などで構成する「食のブランド淡路島推進協議会」はスイーツやドリンクなど新たな加工品を開発するワークショップに参加する飲食店などを募集している。来年3月をメドにお披露目し、淡路の新たな特産品として売り出していく。

 ナルトオレンジは厚い皮と強めの酸味、少しほろ苦い味わいが特徴。津名町(現・淡路市)史によると、約300年前に徳島藩主・蜂須賀家の家臣、陶山与一郎長文がダイダイに美味な品種を見つけたことが始まり。種を受け継いだ子孫が藩主・蜂須賀斉昌(1795-1859年)に献上したところ高く評価され、鳴門海峡にちなんで名付けられたという。

 洲本農林水産振興事務所によると、ナルトオレンジは淡路島でしか作られておらず、ピーク時の昭和45年に約200ヘクタールで年間約2800トンが生産され、東京などに出荷されていた。しかし、甘い品種の人気が高まり、平成27年には約9ヘクタール、年間約90トンまで生産量が減少。苗木を植栽しても生産が安定するまで10年かかるが、生産者の多くは70歳以上になっており、絶滅の危機にひんしているという。

 今回は淡路県民局がすすめる「おもてなしフルーツ発掘・育成プロジェクト」の第1弾で、同事務所では「流通する際の商品名をナルトオレンジではなく、淡路島をイメージさせる名称に変更することも検討する」としている。

 ワークショップはナルトオレンジの加工品やお菓子、ドリンク、料理を提供できる飲食店や宿泊施設が対象で、洲本市塩屋の洲本総合庁舎で28日から11月まで5回開催。観光情報誌「じゃらん」のグルメ開発担当者らがスタッフとして参加し、メニュー考案から提供スタイル検討、試作、試食などを行う。新商品は「じゃらん」に掲載して島内外にPRしていく。

 参加費無料だが、商品開発の材料費は実費となる。問い合わせは洲本農林水産振興事務所農政振興第2課(電)0799・26・2101。