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甲州の会社員殺害 強殺容疑で20代3人逮捕 近く県内の20代も逮捕へ

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甲州の会社員殺害 強殺容疑で20代3人逮捕 近く県内の20代も逮捕へ

 平成28年11月に甲州市大和町初鹿野、会社員、斉藤弥生さん=当時(36)=が殺害され、長野県南牧村の畑で見つかった事件で、山梨、長野県警は1日までに、強盗殺人などの容疑で20代の男3人を逮捕した。近く同容疑で県内の20代の男も逮捕する方針。容疑者ら4人は顔見知りだった。このうち、1人は同年8月に甲府市朝気の会社役員=当時(73)=らへの強盗致死傷容疑で逮捕・起訴されていた。両県警はグループによる金目当ての兇悪な容疑の全容解明に向け、厳しく追及する方針だ。

 両県警の合同捜査班は1日、強盗殺人などの容疑で主犯格の神奈川県厚木市緑ケ丘、無職、武井北斗容疑者(24)=強盗致死などの罪で起訴=を逮捕した。5月31日には同容疑で、静岡県裾野市須山、建設作業員、横山拓人容疑者(24)、甲斐市竜王新町、同、中村衛容疑者(23)も逮捕した。

 県警は逮捕予定の男への捜査の影響を理由に、3容疑者の認否を明らかにしていない。

 県警捜査1課によると、武井容疑者らは28年11月26日夜、斉藤さんの自宅に侵入し、棒状の物で斉藤さんの頭や胸などを強打して殺害。同夜に斉藤さんを長野県南牧村に車で運び、斉藤さんから鍵1束と乗用車1台(約50万3千円相当)を奪ったとしている。

 斉藤さんの遺体は同27日に見つかり、死因は外傷性ショックだった。

 同課は、斉藤さんが店長をしていた昭和町内の古物買い取り店の鍵を奪い、貴金属などを盗むためだったと見ており、3人を厳しく追及する方針だ。武井容疑者は28年8月、甲府市朝気の不動産会社役員、若宮利雄さん=当時(73)=の自宅に金品を奪う目的で侵入し、若宮さんの腹などを殴打して死亡させたなどとして逮捕・起訴されていた。

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 ◇幼なじみ、金目当ての凶行 住民「いたたまれない」

 山梨、長野県警は、武井北斗容疑者らと被害者の斉藤弥生さんとの関係を調べているが、3人の容疑者は顔見知りで幼なじみなどだった。

 若宮利雄さんを死亡させるなどの強盗致死傷容疑で、武井容疑者とともに逮捕された甲斐市富竹新田のアルバイト、金丸拓人容疑者(24)も含め、武井容疑者を中心に金目当ての凶行を重ねたとみている。

 発生から約1年半後の逮捕となったが、捜査関係者によると「武井容疑者の携帯電話の通話履歴や犯行ルートの防犯カメラの映像解析などを積み重ねた」という。山梨県警の小林仁志刑事部長は1日の会見で「非常に厳しい事件だった」と振り返った。

 一方、死亡した斉藤さんの甲州市大和町の自宅は、今も警察の規制線が張られ、静まり返っていた。

 近くの親戚の女性は、玄関のドア越しに「話すことは何もありません」。近所の80代女性は容疑者逮捕を「よかった」としながらも、「どんな思いで亡くなられたのか。お身内はどんな気持ちだったかと思うと本当にお気の毒です」と肩を落とした。

 斉藤さんが店長を務めていた昭和町内の店の近くで店舗を経営する40代の女性は、「近くで起きた事件なので不安だった。早く捕まってほしかったので安心しました」。斉藤さんについて「おとなしく、物静かな印象」と振り返り、「店の鍵を持っていたので狙われたのでしょうね。本当にお気の毒で、いたたまれないです」と話した。