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太陽光発電所も対象に 静岡県、環境アセス規則改正目指す

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太陽光発電所も対象に 静岡県、環境アセス規則改正目指す

 森林伐採を伴う大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を抑制するため、県は「太陽光発電所」を新たに環境影響評価(環境アセスメント)の対象とする県環境影響評価条例施行規則の改正案をまとめ、31日に県環境影響評価審査会に諮問した。審査会で改正案が了承されれば、これまで対象外だったメガソーラーを環境アセスの対象とできるため、県が推進する太陽光発電活用と地域の環境や景観の両立を図ることが可能になる。

 現行の規則では、50ヘクタール以上の土地を造成する場合を除き、太陽光発電所の建設や建設工事による森林伐採は環境アセスの対象とならない。しかし近年、広大な森林伐採を伴うメガソーラー建設計画が県内各地で持ち上がり、森林からの土砂流出や環境破壊の懸念が生じていることから、県が乱開発の規制を検討していた。

 改正案では、敷地面積が50ヘクタール以上または森林伐採が20ヘクタール以上に及ぶ場合は環境アセスを義務づけ、敷地面積が20~50ヘクタールの場合や5ヘクタール以上で国立公園などを含む場合は、地域の実情を踏まえて県が個別に必要性を判断する。

 3月に県が行った市町へのアンケートでは、全35市町のうち31市町が「太陽光発電所の規制を設けるべき」と答え、19市町が環境アセスの対象に加えることを望んでいた。

 伊東市八幡野では、東京の事業者が地元の強い反対を受けながらも森林40ヘクタール以上を伐採するメガソーラー建設計画に着手しようとしている。今後、メガソーラーが環境アセス対象に含まれるよう規則改正されても、すでに許可手続きに入っているこの計画を対象とすることはできない。

 環境アセスは、事業者自らが建設予定地の現況を調査して工事の影響を予測し、必要な環境保全措置を講じる制度。工事に付随する各種手続きの前に行い、通常は完了まで2~3年かかる。