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広島土砂災害語り継ぐ 県民の集いで児童ら防災紙芝居披露

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広島土砂災害語り継ぐ 県民の集いで児童ら防災紙芝居披露

 6月の土砂災害防止月間を前に、県と広島市が主催の「土砂災害防止県民の集い」が30日、市安佐南区民文化センターで開かれた。専門家の講演のほか、77人が犠牲となった平成26年8月の広島土砂災害をテーマにした地元小学生による防災紙芝居も披露された。

 講演では、広島大学大学院総合科学研究科の海堀正博教授が近年の災害傾向を「突発的に激しく同じ所に継続して雨が降り、大きな被害が出る」と分析。昨年7月の九州北部豪雨の土砂災害を例にあげ、「広島の方が災害危険度が大きい」と指摘した。

 災害の危険がある場所に生活空間が広がり、小規模な土砂でも住宅破損や人命損失につながるとし、「危険な場所に住んでいるという意識を持ってほしい」と訴えた。また「大災害は同時多発。行政からの一方的な防災対応だけでは不十分で、自主的な部分が必要」と強調し、体験談の見聞きや情報伝達網の整備、防災訓練の徹底などを呼びかけた。

 続いて、市立三入(みいり)小学校(安佐北区)の6年生の児童が「残そう 伝えよう 僕らの願い」と題した紙芝居をスクリーンにも映して発表。広島土砂災害で被災した当時の三入地区の様子を紹介し、「より多くの人たちにこの話を伝え、少しでも災害で苦しむ人が減ることを願い、伝えていく活動を続けていきます」と声を強めた。