産経ニュース

歴史遺産散策にARアプリ 誘客へ加西市が提供

地方 地方

記事詳細

更新


歴史遺産散策にARアプリ 誘客へ加西市が提供

 加西市の鶉野(うずらの)飛行場跡などの歴史遺産に観光客を呼び込もうと、市は4月から、AR(拡張現実)技術を利用したスマートフォン用アプリ「歴史遺産群散策ナビ REKINAVI」の提供を始めた。アプリを起動し現地でスマホをかざすと、飛行場跡に残る巨大防空壕(ごう)の内部など通常は非公開の空間を疑似体験できる。市は今後、周辺の寺社や観光施設についての情報も拡充させる。

 鶉野飛行場は先の大戦中の昭和18年、姫路海軍航空隊の練習基地として造成。近くの工場では海軍の戦闘機「紫電改」が生産され、戦争末期には多くの特攻隊員が沖縄方面へ出撃する際の拠点となった。コンクリート製の滑走路や地下防空壕、機銃座などの戦争遺構が残っており、市は観光名所にしようと案内板の設置や散策路の整備などを進めている。

 アプリでは、地下防空壕や滑走路周辺でスマホをかざすと、防空壕の内部や滑走路を離陸する「紫電改」の姿が画面上に表示される。また、現地の案内板にあるQRコード(2次元バーコード)を読み取ることで飛行場などに関するクイズを楽しめるほか、第一次世界大戦でドイツ兵などの捕虜を収容した青野原俘(ふりょ)収容所跡など市内の歴史遺産の案内も表示される。

 市の担当者は「アプリを現地に足を運ぶきっかけにしてもらいたい」と意気込んでいる。