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【新潟知事選候補者の横顔】(下)元県議・池田千賀子氏(57)

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【新潟知事選候補者の横顔】
(下)元県議・池田千賀子氏(57)

 ■家庭と仕事の両立「助けたい」

 「頼まれると断れない性格。決めた以上は頑張る」。野党系候補が決まらない中、菊田真紀子衆院議員(新潟4区)から繰り返し要請を受け、出馬を決意した。

 平成15年、柏崎市で市議選に立候補したときの記憶が頭をよぎる。市職員をしていたが、「労働者の声を議会に反映させてほしい。女性の視点を生かせるのではないか」と頼まれ、「私で役割を果たせるなら」と引き受けた。27年には県議選に出馬し、初当選。そしていま、新潟県初の女性知事を目指す。

 生まれ育った柏崎市には、東京電力柏崎刈羽原発がある。議会が原発誘致を決議したころは「何がその後起こってくるのかという深い認識はなかった」という。原発建設が始まると、町はにぎわったが、完成後には人気(ひとけ)がなくなった。しかし、「今日にいたるまで、原発に経済を頼り続けているという側面がある」ことも分かっている。

 中越沖地震のときは自宅にいた。「あれだけの揺れの中で原発が事故を起こさなかったことの評価もされているようだが、奇跡、幸いという思いの方が強い」。福島第1原発事故発生時には「(原発)立地に住む人間としてもう少し何かやれていれば、あの事故を発生させずにすむことができたのでは」と悔やむ。

 災害復旧のあり方に疑問を持ち、18年に早稲田大学人間科学部(通信制)に入学、市議を続けながら4年後に卒業した。「議員活動プラスアルファ。毎年1つ、テーマを決めて何かに挑戦することにしている」といい、介護保険制度を理解するためにケアマネジャーの資格も取得している。

 農家に嫁ぎ、子供2人を育て上げた。いまは夫と義母の3人暮らし。時折、棚田にも出向く。

 「家庭と仕事を両立している女性にもう少し手助けをしてあげられないか」「男性も含めて働き方を変えていくことで、もっと家事や育児に参加してもいいという男性の思いを実現できるのではないか」。男女共同参画社会への思いは熱い。

 ストレス発散方法は「よく食べ、よく寝る」。趣味は20種類以上もあるというバラの栽培。くしくも菊田氏と同じ趣味だ。6日に立候補を決意した後、夫が家事でも精神面でも支えている。「やっぱり夫婦は支え合う関係だとしみじみと思っています」

 (池田証志)