産経ニュース

【新潟知事選】選挙サンデー、3候補舌戦

地方 地方

記事詳細

更新

【新潟知事選】
選挙サンデー、3候補舌戦

 ■安中氏、公平な社会実現を/花角氏、「県民党」姿勢貫く/池田氏、「官僚出身」を攻撃

 米山隆一前知事の辞職に伴う知事選(6月10日投開票)は27日、告示から最初の日曜を迎え、いずれも無所属新人の元五泉市議、安中聡氏(40)、元海上保安庁次長で元副知事の花角英世氏(60)、元県議の池田千賀子氏(57)の各候補者は支持拡大に向けて各地を駆け回った。池田氏の演説には5野党の幹部らが駆けつけ、共闘姿勢をアピール。一方、政党色を薄めた「県民党」の姿勢を貫く花角氏の隣には大物議員の姿はなく、応援弁士として地元企業の社長らがマイクを握った。(松崎翼)

 安中氏は新潟市や三条市で精力的に街頭演説を行い、支持を呼びかけた。新潟市中央区のJR新潟駅前での街頭演説では、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の廃炉を主張し、新しいエネルギーの研究に乗り出す考えを表明したほか、公正で公平な社会の実現などを訴えた。

 花角氏は同区の万代シテイで街頭に立ち、「県政の混乱に終止符を打つ。住んで良し、訪れて良しの新潟をつくっていく」と強調。人口減少問題や医療・福祉の充実に力を入れて取り組む考えを示した上で、「30年以上行政実務に携わってきた経験、知識、人のネットワークを活用させてほしい」と訴えた。応援に立った公明党県本部の志田邦男代表は「米山隆一前知事を支えた人と、全く同じ人たちが対立候補を支えている」と池田陣営を牽制(けんせい)した。

 花角氏を支援する勝手連的な市民団体「新潟のすみずみまで花を咲かせる会」の発起人の一人で、イベントなどのプロデュースを手掛ける「BBS新潟」の栗山靖子代表取締役は「花角氏は新潟の伸びしろを精いっぱい伸ばしてくれる。男か女かという選択ではない」と声を張り上げた。夜には長岡市千秋の「ハイブ長岡」で大決起集会を開いて気勢を上げた。

 一方、野党共闘で挑む池田氏は、JR新潟駅前で街頭演説に臨んだ。立憲民主党など5野党の国会対策委員長らが応援に駆けつけ、森友・加計学園をめぐる問題を持ち出して官僚出身の花角氏を徹底攻撃した。

 立憲民主党の辻元清美国対委員長は「高級官僚の人はもうちょっとマシと思っていた」と話し、社民党の福島瑞穂副党首は「官邸の手先に県知事をやらせるわけにはいかない」と花角氏をこき下ろした。共産党の穀田恵二国対委員長は「野党がスクラムを組んで戦う。安倍晋三政権にノーという審判を下そうではありませんか」と訴えた。

 池田氏は原発再稼働に改めて慎重な姿勢を示した上で、「原発に代わる新産業、雇用について検討する会議を立ち上げる」と強調した。