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土砂災害被災地の広島市安佐北区可部地区で大文字まつり 4年ぶり「復興願う」

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土砂災害被災地の広島市安佐北区可部地区で大文字まつり 4年ぶり「復興願う」

 平成26年8月の土砂災害で大きな被害が出た可部地区広島市安佐北区の高松山(339メートル)で、被災以降途切れていた伝統的な地域の行事「大文字まつり」が26日、復活し、山頂付近に「大」の形に並んだ電球が4年ぶりにともされた。地元保存会の米田正則理事(61)は「復興のシンボルにしたい」と意気込む。

 保存会によると、祭りは約300年の歴史を誇り、毎年5月末に開催。90個の電球を使う縦55メートル、横45メートルの「大」の字が見もので、多くの見物客でにぎわっていた。26年の豪雨で土砂崩れが発生して登山道は通れなくなり、祭りの開催が難しくなった。

 復興が進む中で、住民からは「祭りを再開してほしい」と求める声が出ていた。今回は見物客に人気の屋台は出ないが、保存会の会長を務める山本一雄さん(71)が「復活に向け一歩踏み出したい」と有志で集い、開催にこぎ着けた。

 子供の頃から毎年祭りを楽しみにしていたという無職、増井一尚さん(81)は「『大』の字を見ると夏の訪れを感じる。地元の歴史ある行事なので久しぶりに見られてうれしい」と笑顔だった。