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中野BCのクラフトジン、九重雜賀の梅酒が仏のコンクールで金賞

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中野BCのクラフトジン、九重雜賀の梅酒が仏のコンクールで金賞

 フランスのリヨンで3月に行われた「第8回コンクール・インターナショナル・リヨン」のリキュール・スピリッツ部門で、県内の酒造会社2社の商品が金賞を受賞した。「中野BC」(海南市)のクラフトジン「槙(こずえ)-KOZUE-」と「九重雜賀(ここのえさいか)」(紀の川市)の「雑賀(さいか)梅酒」で、関係者らは喜んでいる。

 同コンクールの国内事務局(東京都)によると、ワインをメーンとした権威ある同コンクールは、地元を代表する仏料理のシェフらが審査。2015年に新設されたリキュール・スピリッツ部門には今年、164点がエントリーした。

 「槙」は小規模な醸造所で職人が造る高品質なジンをクラフト(技能、工芸)に例えた「クラフトジン」として、中野BCの男性社員でつくるグループ「SAKEメン」が開発した。県特産の植物コウヤマキの葉が、ジンの香り付けに使われるジュニパーベリー(セイヨウネズの実)と同じ香り成分を持つことが分かり、県産のミカンやレモンの皮、サンショウの種なども加えて商品化。蒸留酒の新ブランド「富士白蒸留所」の一品として昨年11月、700ミリリットル入りで希望小売価格・税別2700円で発売した。

 開発リーダーの西浦啓木さんは「独特の高貴な緑の香り。和歌山らしいスピリッツ(蒸留酒)を目指していたので、本場の欧州で認められて自信になった」と受賞を喜んだ。アルコール度数は47度と高いが、冷やしてストレートで飲んでもおいしいという。

 一方、九重雜賀が平成22年ごろから販売している「雑賀梅酒」(720ミリリットル入りで希望小売価格・税別1250円など)は、県内産を中心とした青梅を日本酒で仕込んだ人気商品。アルコール度数は11度で口当たりが柔らかいうえ、甘さと酸味、香りのバランスもよく、ロックで味わうのがお薦めという。

 同社の上田智也リキュール製造課長は担当した梅酒を菰樽(こもだる)に詰めて結婚披露宴で鏡割りをしたり、贈答用にプレゼントしたりするなど、梅酒づくりに誇りを持つ。梅酒を対象にしたコンクールはこれまであまりなかったといい、「外部から認められてうれしい。これからもおいしく飲んでいただけるように頑張りたい」と気を引き締めた。