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鳥取県農業試験場、新品種米「鳥系93号」披露 食味良く栽培しやすい

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鳥取県農業試験場、新品種米「鳥系93号」披露 食味良く栽培しやすい

 鳥取県の米生産の主要品種を目指して、県農業試験場(鳥取市)が開発した新品種「鳥系93号」が25日、県庁でお披露目された。コシヒカリの食味の良さを受け継ぎながら、夏の暑さに強く栽培しやすい特徴があり、来年から本格栽培を始める。

 同試験場は平成11年に鳥系93号の育成に着手。コシヒカリを何度も交配して開発した短稈(茎が短い)の県独自品種「ゆめそらら」と、いもち病に抵抗性を持つ「ササニシキBL1号」を交配し、選抜して育成した。

 コシヒカリの弱点である暑さに耐え、米の白濁が少ないため、高い1等米比率が期待できる。コシヒカリより背丈が10~15センチ低いことから、品質や収穫作業効率を低下させる倒伏も起きにくい。炊飯したご飯はコシヒカリよりつやがあり、弾力と粒感のある食感で、かみしめるほどおいしいという。

 この日は、県庁で平井伸治知事が鳥系93号を白ご飯で試食。「甘みとコシがある。一粒一粒がしっかりしており、おにぎりなどに使ってほしい」と、おいしそうに味わっていた。

 同試験場では6月にも、鳥系93号に品種名を付けた上で品種登録出願を行う。今年は県内27カ所計4・6ヘクタールで試験栽培している。来年は、コシヒカリからの移行などで300ヘクタールまで栽培面積を広げる計画。

 鳥系93号の収穫は9月中・下旬頃。同上旬頃のコシヒカリと、10月上旬頃の県奨励品種「きぬむすめ」の中間で、効率的な収穫、水田の利用ができる。同試験場では「きぬむすめと鳥系93号が、県産米の“ツートップ”になってほしい」と話している。