産経ニュース

【NEWSちば深読み】図柄入りナンバープレート 地域・観光振興に結びつくか

地方 地方

記事詳細

更新

【NEWSちば深読み】
図柄入りナンバープレート 地域・観光振興に結びつくか

 地元の景勝地や名産品の図柄が入った自動車用ナンバープレートが、県内では成田市と柏市を中心とした2つの地域で今年10月以降に導入される。長く「千葉」「習志野」「袖ケ浦」「野田」の4ナンバーだった県内に「成田」「柏」の両ナンバーができたのは平成18年のこと。“後発”2地域が図柄入りプレートでは一歩先を行く形で、地域振興や観光振興に結びつくのか注目される。(江田隆一)

                   ◇

 図柄入りプレートは導入を希望する都道府県や市町村が国土交通省に申請する仕組み。ご当地ナンバーを持つ全国116地域を対象に昨年5~9月に初の募集を行い、申請のあった41地域への交付が11月に決まった。

 首都圏で導入が決まったのは本県の「成田」「柏」のほか、「土浦」「つくば」「前橋」「越谷」「世田谷」「杉並」「富士山」の計9地域。

 このうち、「成田」は飛行機が7色の航跡を引いて空を飛ぶ姿を描いており、7色は成田空港周辺の7市町(成田市、富里市、山武市、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町)を表しているという。

 一方、柏市と我孫子市を対象地域とする「柏」ナンバーは手賀沼と両市を結ぶ手賀大橋を描いたデザイン。東京芸大教授を座長とする選定審査会を設置して公募で集まった42作品を審査した。その結果、選ばれた作品がカシワの葉を描いたデザインだったため、我孫子市側が同市の要素が入っていないと反発し、両市による最終協議で手賀大橋と華やかな花火を描いたものを国交省に申請することが決まった。

 政府は図柄入りプレートを地方の観光振興に向けた起爆剤の一つと位置付けており、石井啓一国交相は「図柄入りプレートが『走る広告塔』となって地域の魅力を発信することを期待している」と話す。今回の募集は既にご当地ナンバーを持つ116地域が対象だったが、今年3月までの日程で現在ご当地ナンバーを持たない地域を対象に第2弾の募集も行っており、本県からも「市川」「船橋」「松戸」「市原」の4市が県を通じて国交省に申請を行った。

 審査を経て7月には導入が決まる見通しで、県内のご当地ナンバーは計10、図柄入りプレートは計6に増える方向だ。

 松戸市が昨年8月に20歳以上の市民3千人を対象に行った意識調査では、回答した1524人のうち42・2%が「『松戸』など新ナンバーを希望する」と答え、「従来の『野田』ナンバーのままでよい」の11・1%を大きく上回った。

 「市川」「船橋」「松戸」「市原」の新ナンバー導入は東京五輪・パラリンピックが開催される32年度の予定。新たに導入される図柄入りプレートが千葉の魅力を全世界に発信する起爆剤となるか、その効果が注目される。