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市立草津小のシンボル、児童が育てたナデシコ咲いた 近年見られず地域も協力

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市立草津小のシンボル、児童が育てたナデシコ咲いた 近年見られず地域も協力

 学校のシンボルが咲いた-。草津市立草津小学校(同市草津)の花壇で、児童たちが栽培に挑戦していたナデシコが開花した。校章のデザインに使われているが花を知らない児童も多く、児童の手で育てようと取り組んでいた。

 市中心部に位置する同小周辺は開発が進むが、かつては田んぼや池に囲まれ、ナデシコなどの花も多くみられたという。校内でも咲いていたが、最近は実物がなく「校章になっているナデシコって何」と児童たちから質問を受けることもあった。

 そこで平成28年度から、当時の教頭らが校庭で約10年以上前から放置されていた長さ約40メートルの花壇に注目。ナデシコ復活の取り組みを始めた。

 ナデシコは土壌の状態の良い場所でしかきれいに咲かず、栽培は難しい。29年度は開花が一部しか確認できなかった。そこで、近くの湖南農業高校(同市草津町)に協力を依頼し、土おこしや種まきを行うなどして花壇をリニューアル。地域住民に肥料をまいてもらうなど準備を進め、昨冬までに1千株以上の種をまいた。

 そして先月、3種約800本のナデシコが赤やピンクなど色とりどりの花をつけた。高井育夫校長は「環境意識の向上や、児童らの母校愛が深まる場所になれば」と話す。

 16日には、5年生が図画工作の時間にナデシコの写生を行った。児童らは今まで身近だったが実物を見たことのないナデシコの花を観察しながら、絵にしていた。太田彬さん(10)は「小さくてかわいく色がきれいですてき。いろんな人の協力で咲いていて、今後も大事に育てたい」と話した。