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船橋の海光物産が「マリン・エコラベル」取得 江戸前の魚を次世代へ 東京湾内での漁業認証は初

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船橋の海光物産が「マリン・エコラベル」取得 江戸前の魚を次世代へ 東京湾内での漁業認証は初

 船橋港を拠点に東京湾で中型まき網漁業を行っている海光物産(船橋市湊町)は、水産資源と海にやさしい漁業を応援する制度「マリン・エコラベル・ジャパン」の認証を取得した。公益社団法人・日本水産資源保護協会(東京都中央区)によると、東京湾内での漁業認証は初めて。江戸前のスズキなど水産資源の乱獲を防ぎ、次世代に継承していく。(塩塚保)

 水産資源と生態系の保護に積極的に取り組んでいる漁業を認証。エコラベルを付けて流通させ、消費者に選んでもらうことによって日本の水産業と魚食文化を永続させようという試み。

 15日に行われた認証式では、同協会の遠藤進専務理事が生産段階認証証書と流通加工段階認証証書を、海光物産の大野和彦、中村繁久両社長に手渡した。対象はスズキとコノシロだ。

 同社は水産資源に配慮して網にかかった約20センチ以下のスズキは生きたまま、海に放流している。抱卵、産卵期はスズキを取らないことにしている。また、水揚げしたスズキは頭と尾に包丁を入れ、空気を注入して神経を一気に抜き取る「瞬〆(しゅんじめ)」を行って出荷。鮮度が落ちることを防いで魚の価値を最大限に引き出しており、市場や消費者の評価は高い。

 大野社長は「東京湾ではイワシ、サバ、カレイなどが減少し、危機感を覚えている。水産資源を保護していきたい」として、東京五輪・パラリンピックを機会に来日する世界の観光客らにも江戸前の魚を味わってもらう意向を示した。中村社長も「水産物は人類の資源だ。東京湾で持続可能な漁業を行い、若い世代につなげていく。これからもより良い魚を消費者に届けたい」と意欲を示した。

 船橋市漁業協同組合によると、スズキの漁獲量は平成27年度=約911トン▽28年度=約633トン▽29年度=約583トン-と減少傾向にある。