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若狭の古民家が美術館に 障害者の作品など展示、活動の発信拠点に

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若狭の古民家が美術館に 障害者の作品など展示、活動の発信拠点に

 国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている若狭町の「熊川宿」に、江戸末期の古民家を改修した「熊川宿若狭美術館」がオープンした。障害者のアート作品の展示を中心に、児童や高齢者らの生涯学習の場としても活用。地域活性化に向けて、文化芸術活動の発信拠点を目指していくという。

 古民家は木造2階建て、延べ床面積は約240平方メートル。熊川宿の中心部にあり、江戸時代は荷物の中継問屋、明治時代には銀行、その後は酒店の倉庫に使われていたという。

 美術館の運営を担うのはNPO法人「若狭美&Bネット」。美術を通じた生涯学習の場の提供、障害者の制作活動支援などに取り組んでおり、熊川宿の駐在所跡に障害者の作品を展示する画廊を運営していた。

 同町などから古民家の活用を提案され、昨年10月からギャラリーや展示スペース、作業場を整備するなど改修を進めていた。大阪府内に住む所有者が建物を無償で提供。事業費は5610万円で、日本財団(東京)が4240万円を助成し、残りは県と同町の補助を受けた。

 館長を務める元県立美方高校長で同NPO理事長の長谷光城さん(74)は「今後も企画展を開催していきたい。障害者と子供、現代芸術作家の作品を同じように展示し、新しい共生社会を発信していきたい」と話した。

 同町などに住む障害を持つアーティストの作品を集めたオープニング企画展が7月30日まで開かれている。開館は金~月曜日と祝日。入場無料。問い合わせは同美術館(電)050・3565・5885。