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コアジサシ繁殖地を保護 国交省、鳥取西部の海岸砂浜1ヘクタール立ち入り制限

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コアジサシ繁殖地を保護 国交省、鳥取西部の海岸砂浜1ヘクタール立ち入り制限

 絶滅危惧種の夏鳥コアジサシの繁殖地を保護するため、国交省日野川河川事務所(鳥取県米子市)は、県西部の海岸の砂浜約1ヘクタールの立ち入りを制限し、注意喚起の看板を設置した。4月中旬頃には飛来しているコアジサシが、近く営巣するのに備えたもので、関係者は繁殖を期待している。

 同事務所によると、立ち入り制限区域は延長約350メートル、幅20~50メートル。陸地側をロープで区切り、看板3本を設置。「コアジサシ、シロチドリ、コチドリの繁殖地です。犬の散歩等ご注意願います」などと記し、鳥の写真も添付している。

 コチドリ以外は絶滅危惧種。いずれも春に飛来し、夏にかけて小石交じりの砂浜に営巣して繁殖する。巣はむき出しで、卵は砂に似た保護色のため、釣りや散歩の人が気づかずに踏むケースが多いとされる。環境省は、コアジサシのひなの巣立ち率(繁殖成功率)は10%未満で、人為的影響の増大で繁殖が阻害されているとしている。

 米子野鳥保護の会の安田亘之顧問は「2年前は営巣とひなの巣立ちが確認できた」と説明。今年は4月13日には飛来を確認しており、「間もなく営巣するが、人が立ち入るなど環境が整っていないと思えば、移動してしまう。注意してほしい」と話している。

 同河川事務所は「過去にも制限した。今年は7月上旬頃までを予定しており、協力をお願いしたい」としている。