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和歌山・紀三井寺千日詣の由来、龍宮乙姫伝説を再現 パレードの乙姫役を初公募

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和歌山・紀三井寺千日詣の由来、龍宮乙姫伝説を再現 パレードの乙姫役を初公募

 「一日詣(まい)れば千日の功徳」といわれ、和歌山市の紀三井寺で行われる夏の恒例行事「千日詣(まいり)」。由来となった龍宮乙姫の伝説を再現するパレード「龍宮乙姫龍灯献上行脚」の準備が進んでいる。今年は初めて乙姫役の一般公募も実施される。9日、同寺で前田泰道貫主や有志らでつくる実行委員会のメンバーらがPRした。

 千日詣は、毎年8月9日に開催。多くの参拝客でにぎわうが、由来となった伝説を知る人は地元でも少ないという。

 伝説は、同寺を開山した為光(いこう)上人が、大般若経の最後の1巻を書きあげようとしたとき、龍宮の乙姫を名乗る女性が現れ、為光上人を祝福。「8月9日には欠かさず、海の中でも消えぬ龍灯を献上しに参ります」と言い残し、龍の背に乗り、同寺の霊水「清浄(しょうじょう)水」付近で姿を消したというもの。

 平成28年春、同寺にベリーダンスを奉納するイベントの打ち合わせで、市内でダンススタジオを経営するEva.香陽さんに前田貫主が伝説を紹介したところ、行脚で再現しようと2人は意気投合。昨年初めて、有志によるパレードを開催し、今年4月に実行委を立ち上げ、乙姫役の一般公募を決めた。

 PRでは、普段は非公開の乙姫伝説について描かれた「紀三井寺参詣曼荼羅」(同寺所蔵)などを使い、前田貫主が伝説を紹介した。実行委の岩崎稔誉子(みほこ)会長は「地元に祭りや伝統行事があれば地域への愛情は深まる。千日詣をみなさんの心に残る行事にしたい」。前田貫主は「千日の功徳だけでなく、由来があることを広く知ってもらう機会になれば」と意気込みを語った。

 当日は、乙姫役と女官役などが、仏殿から本堂まで約150メートルを行脚。乙姫役が舞を披露し、龍灯を献上する。

 乙姫役の応募は、5月11日~6月11日(当日消印有効)で、高校生以上の15~25歳の女性。1次審査(書類審査)後、7月1日に2次審査(面接、特技披露など)を行う。インターネットの専用フォーム(http://nanairosya.or.jp/ryutouotohime_aud/)か郵送で応募。問い合わせは実行委事務局(電)073・488・4877。