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初夏の棚田を彩る猿隠高原シバザクラ見頃

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初夏の棚田を彩る猿隠高原シバザクラ見頃

 鳥取県境に近い中国山地の島根県安来市広瀬町・東比田地区で、シバザクラが見頃を迎えた。同地区では10日まで「猿隠高原シバザクラ祭り」と銘打ち、花の鑑賞に訪れた観光客らをもてなしている。

 東比田地区は、中国山地・猿隠山の北側山麓、猿隠高原に広がる山あいの農村地帯。一帯に形成された棚田の畦(あぜ)に繁茂する雑草の刈り取り作業を軽減させようと、集落の住民らが平成24年度、畦にシバザクラを植える検討を始めた。

 国の補助を受けるなどして26年度から植え付けに着手した。この取り組みで、畦に咲き誇るシバザクラが初夏の棚田を鮮やかに彩るようになり、見物客は徐々に増加。このため、同地区では地元の自治会や観光協会、観光施設など各種団体が集まって28年度に実行委員会をつくり、花を見に来た人たちがより楽しめるよう「シバザクラ祭り」を始めた。

 今シーズンは4月20日にスタート。今月3日には、会場内のテント村にそばや山菜ごはん、シバザクラだんごなどを提供するブースが設けられた。訪れた人たちは、地元の味に舌鼓を打ちながら、ステージで繰り広げられるダンスや歌、ジャズ演奏などを楽しんだ。

 また、シバザクラが咲き誇る畦の近くには、お茶の飲めるテーブルを用意。観光客らがお茶で一服しながら、間近でゆっくりと花を満喫していた。

 地区内に植栽されたシバザクラは、現在5500平方メートル。実行委の仙石晃委員長は「草刈り作業が軽減されただけでなく、訪れる人の少なかったこの地区に多くの観光客が来てくれるようになった。夢は、地区内にある棚田のすべての畦にシバザクラを植えることです」と話している。