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松江城、投入堂、旧大社駅…山陰が誇る文化財一堂に 出雲・荒神谷博物館で展示

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松江城、投入堂、旧大社駅…山陰が誇る文化財一堂に 出雲・荒神谷博物館で展示

 ■ジオラマ作家・涌田さんが高い精度で再現

 国宝の松江城天守に三徳山三仏寺投入堂、国重文のJR旧大社駅…。山陰が誇る文化財の数々を一堂に楽しめる展覧会が、島根県出雲市斐川町の荒神谷博物館で開かれている。山陰だけでなく世界中の有名スポットもジオラマで再現されており、見ごたえ十分だ。

 制作したのは、ジオラマ作家の涌田毅さん(70)=松江市玉湯町。大手農機メーカーで約40年間、設計や試作を担当し、8年前に定年退職した際、「何か打ち込めるものを」とジオラマ作りを始めた。

 幼少の頃から模型制作などが好きだった涌田さん。趣味の領域を超越し、きわめて精密な作品を生み出し続けている。

 会場に展示されている松江城天守は、2カ月半をかけて完成させた。現地に赴き、さまざまな角度から写真を何十枚も撮るなどして設計。木材で大枠を成形し、石膏(せっこう)で1個ずつ石を作って石垣を組み上げたり、プラスチック板やイラストボード、ベニヤ板などを使い分けて黒い板壁や白漆喰(しっくい)壁、屋根などを本物そっくりに再現した。鯱(しゃち)は粘土で作ったという。

 また、ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)やサンピエトロ大聖堂(バチカン)など、世界各地の名所も。現地を訪問できないところは、インターネットを駆使してさまざまな資料を集めて設計している。

 「できるだけ本物そっくりに作っているが、特徴的な部分はデフォルメしているケースも」と涌田さん。「精度の高さを見てほしい」と話している。

 「建物と景色のジオラマ展」は27日まで。観覧無料。問い合わせは同館(電)0853・72・9044。