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水俣病犠牲者を追悼 公式確認から62年、認定申請なお2000人 

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水俣病犠牲者を追悼 公式確認から62年、認定申請なお2000人 

水俣病の犠牲者慰霊式に参列した患者や遺族ら 水俣病の犠牲者慰霊式に参列した患者や遺族ら

 四大公害病の一つ・水俣病の公式確認から、1日で62年となった。同日午後、熊本県水俣市や患者団体などが主催する犠牲者慰霊式が同市で営まれた。

 式には患者や遺族のほか、中川雅治環境相、蒲島郁夫熊本県知事、原因企業チッソの後藤舜吉社長ら約700人が参列した。黙祷に続き高岡利治市長は「環境を大事にしつつ、地域産業と福祉の充実を図っていく」と述べた。

 水俣病は、化学製品を作るチッソの工場が、メチル水銀を含む排水を海に流したのが原因。汚染された魚介類を口にした住民らが、手足のしびれや視野狭窄(きょうさく)などを発症した。

 両県やチッソなどによると、今年3月末までに熊本県が認定した患者数は1789人、鹿児島県は493人。そのうち存命は計約350人で、平均年齢は78・3歳。特別措置法などに基づく一時金の支給対象となった未認定患者の数は、両県で計4万人を超える。

 熊本、鹿児島両県へ計約2千人が患者認定を申請している。

 昨年8月、水銀被害を防ごうと「水銀に関する水俣条約」が発効した。水銀の採掘から廃棄までを規制する水俣条約は4月26日時点で、日本を含む91の国や地域が締結している。