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二十四の瞳岬文壇エッセー、最優秀賞に山本さん 香川

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二十四の瞳岬文壇エッセー、最優秀賞に山本さん 香川

 香川県小豆島町出身の作家、壺井栄を顕彰する岬の分教場保存会は、「第15回二十四の瞳岬文壇エッセー」の最優秀賞に川崎市の山本魁(いさお)さん(78)=写真=の「ブラボーな抱擁」を選び、優秀賞と佳作とともに発表した。

 エッセーは「ごめんなさい」「祖父・祖母」「絵本」をテーマに昨年8月~11月に募集し、47都道府県や海外在住の日本人から1027編の応募があった。作家のあさのあつこさんや香川大の佐藤恒雄名誉教授、日本ペンクラブの薄井八代子さんが審査し、最優秀賞のほかに優秀賞2点、佳作5点を選んだ。

 山本さんは「祖父・祖母」をテーマに、会話の機会が少なくなった孫が高校に進んでサッカーを始めたことで、試合の応援を張り合いとする様子を描いている。

 3年生最後の大会に予選で敗退し、孫に「負けてごめん」と声を掛けられ、抱きつかれた感慨を「天にも昇るようなうれしさ」と表現。10センチほど自分より大きくなった孫から応援への感謝を伝えられ、祖父としての存在が認められたことを感動的につづっている。

 選考者のあさのさんは「作者の人柄か、全編を通じて温かなユーモアが流れている」と評し、山本さんは「孫の父親が重病の現在、受賞は明るい話題」とコメントした。

 同保存会では佳作までの作品8点を5月下旬、冊子にして香川県内の図書館などに配布する。

 優秀賞と佳作は次の通り。(敬称略)

 【優秀賞】「絵本のおじさん」生田悠(筆名・真島縞)=東京都江戸川区▽「深みある『ごめんなさい』」古瀬節子=山形市

 【佳作】「十七冊の奇跡」丸山かおり=大阪府東大阪市▽「綺麗寂び」星野有加里=宮崎県延岡市▽「あずましく生きる」佐々木晋=北海道恵庭市▽「千通の思いが遺したもの」井上友紀(筆名・逢坂陽織)=高松市▽「ひそやかに生きること」久保こすみ=茨城県つくば市