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戦後の小豆島の暮らし知って 二十四の瞳映画村で「岬の分教場」教師、故・池田さんの写真展

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戦後の小豆島の暮らし知って 二十四の瞳映画村で「岬の分教場」教師、故・池田さんの写真展

 小説「二十四の瞳」の作者、壺井栄の出身地、香川県小豆島町にある「二十四の瞳映画村」で、同名映画の舞台となった岬の分教場(旧苗羽小田浦分校)で教師として勤めた故・池田正輔さんの写真展が開かれている。

 写真は池田さんの長女、鈴木展子さん(72)が遺品を整理して提供。漁村の風景や、村や学校の行事、物珍しく洗濯機に集まる人たちの表情など、戦後間もない田浦地区の暮らしぶりを選んだモノクロ写真55点と映画村が製作した映像2点が展示されている。

 池田さんは、昭和20年に現在の韓国・仁川で生まれた展子さんと妻の嘉代子さんとの3人で小豆島に引き揚げた。同分校で23年から9年間勤め、“男せんせい”として親しまれた。写真が趣味で、「アルコ35」などのカメラで半農半漁の村の営みや児童との日常などを撮り、自ら現像していたという。

 鈴木さんは、分校のある村の暮らしや少女期の思い出を平成23年にエッセー集「岬の分校とちいさな村の物語」として出版した。栄の小説が映画化された舞台で実際に暮らした一人として思い入れも強く、「みんな貧しい時代、村人と学校が子供たちを共に育てていたことを目の当たりにしてほしい」としている。

 7月1日まで。写真展は無料だが映画村への入場料が必要。