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19社寺で「京都非公開文化財特別公開」 鳥羽伏見の戦いの「錦の御旗」も 

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19社寺で「京都非公開文化財特別公開」 鳥羽伏見の戦いの「錦の御旗」も 

 京都府内の社寺が普段は公開していない建築物や仏像などを紹介する「京都非公開文化財特別公開」が27日に始まる。京都古文化保存協会が拝観料を文化財保護にあてようと毎年春と秋に企画。今回は府内19カ所の社寺が参加し、明治維新から150年を記念した展示品も多く含まれる。5月6日まで。

 真言宗御室(おむろ)派の総本山・仁和寺(京都市右京区)で公開されるのは「錦の御旗」。慶応4(1868)年1月の鳥羽伏見の戦いで官軍が掲げたことで知られる。

 長さ約3メートル、幅約70センチ。白地に金糸で雲の模様が描かれており、歴代門跡らをまつる霊明殿で幕として使われていたとみられる。征討大将軍に任ぜられた門跡の仁和寺宮嘉彰(にんなじのみやよしあきら)親王が出陣し、勝ち戦になって初めてひるがえったという。

 軍人として明治時代を生きた親王が、後に着用した軍服や軍帽なども展示。錦の御旗などの展示品は親王の死後、遺言に従って仁和寺に寄贈されたという。

 仁和寺の大石隆淳(りゅうじゅん)執行(70)は「錦の御旗が広く公開されるのは50年ぶり。仁和寺が明治維新に果たした役割を知ってもらえたら」と話している。

 鳥羽伏見の戦いで周辺が戦場となった妙教寺(みょうきょうじ)(伏見区)では、砲弾が貫通した柱などが公開される。法傳寺(ほうでんじ)(同)は、敗走した旧幕府軍の避難所となった。明治30年に旧幕府軍の慰霊祭が営まれた際の記念として慰霊碑が建立されている。

 今回は妙教寺、法傳寺のほか、櫻谷(おうこく)文庫(北区)、相国寺の塔頭(たっちゅう)・養源院(上京区)が初公開となる。

 特別公開は午前9時~午後4時。拝観料は1カ所大人800円、中高生400円。問い合わせは京都古文化保存協会事務局(電)075・754・0120。